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暮らしの中に、
芸術を。

万葉集の東歌に詠まれた美しい清流や
緑豊かな自然に恵まれ、
歴史と文化を育んできた佐野のまち。
しかし、日々の暮らしの中で、それらはぼんやりと霞み、
その存在感は静かな水面のようだ。

そんな佐野の魅力にもう一度光をあてる「さの文化芸術祭」。
芸術は特別なものではなく、暮らしの中に息づくもの。
ときに心を癒し、
ときに人間の矛盾や葛藤を映し出すその力は、
水のように美しさと厳しさを併せ持つ。
静かな水面に一滴の雫を落とすように、
この芸術祭から広がる文化の波紋が人と人をつなぎ、
やがて、未来への一滴となる。

01わたしたちのまち
佐野市

万葉集の東歌に詠まれた美しい清流や緑豊かな自然に恵まれ、
歴史と文化を育んできた佐野市。

鉄絵陶芸の技術で「人間国宝」となった陶芸家、田村耕一氏。
茶の湯釜の産地として「西の芦屋・東の天明」と称された「天明鋳物」。
江戸時代から続く「飛駒和紙」や、
県無形民族文化財の地芝居「牧歌舞伎」。
これらの貴重な文化遺産が今も受け継がれている。
しかし、日々の暮らしの中で、それらはぼんやりと霞み、
その存在感は静かな水面のようだ。

地域への想いや多様な価値観に触れるたび、
「この街の魅力にもっと光を当て、もっと楽しく、
みなが誇りを持てる場所にしたい」
という想いが次第に強くなっていった。

この想いを形にし、未来へつないでいきたい——。
想いのもとに仲間たちが集い、
動き出したのが「さの文化芸術祭」。

この文化芸術祭を通じて、佐野の持つ財産―文化・歴史・自然を再認識し、
子どもたちや若い世代が誇れる「ふるさと」として感じられるような
きっかけになればと願っている。

芸術は、「特別なもの」ではなく「暮らしの中にあるもの」。
そんな価値観を、ここ佐野市で、育んでいく。

佐野商工会議所主催・写真コンテスト入賞作品

02佐野市における
「水」という存在

「水」。
清らかな水は、そこにあるだけで美しく、
また命を育む源として、
暮らしを支えてきたかけがえのない存在。
しかし、「水」は時にその姿を変え、
私たちに大きな試練をもたらすことがある。

美しさと恐ろしさの二面性を持つ存在「水」。
その二面性は芸術や文化にも通じるものがある。
芸術は私たちの心を豊かにし、
感動や幸福、希望、癒しを与え、
心の拠り所となり、生きる力の源になる。
一方で、芸術は人間の深淵に触れるものであり、
絶望や苦悩、葛藤、孤独、争いなど、
目を背けたくなる現実を描き出す。
それでも、私たちはそうした芸術に心を動かされる。
芸術とは、ただ快いだけではなく、
人間の複雑さや矛盾を映し出すもの。
光と影の両方を受け止めながら、
私たちはより豊かな心を育んでいくのだ。

03「水面に広がる、文化の波紋」

芸術や文化は、私たちの暮らしの中に、
まるで静かな水面のように、
存在している。

その水面に、一滴の雫を落とす。
波紋が広がっていく。
やがて誰かの心に静かに触れ、
人と人、地域と地域が波紋によって繋がっていく。
波紋の中心にあった想いが、広く、まち全体に響いていくとき、
私たちの暮らしはさらに彩り豊かになるだろう。

静かに広がる水面に、
未来へと文化をつないでいく一歩として、
私たちはそのきっかけとなる「一滴」を落とすのだ。